コラムNo,056|共有名義のマンションは売れる?

共有名義ってなに?

マンションの所有権が自分だけのものでなく、親族など数人との共有名義となっている、
というパターンは多いでしょう。
まず、共有とは何でしょうか。
その定義は、
民法という民間の日常生活に関するルールを定めた法律により定められており、
所有権が複数人の名義によって分割されている状態のことを言います。
不動産売却にあたって、共有名義かどうかを確認するために、
登記簿という土地や建物の不動産がその一番最初から現在に至るまで、
どこの誰に所有されてきたのか、という記録を閲覧する方法があります。
そこにAが2分の1、Bが2分の1などといった割合で所有権が記載されている場合、
共有名義ということになります。
しかし、たとえ2分の1ずつの共有だったとしても、
具体的にここからそこまでがAいった風に範囲が決められているわけではありません。
共有するもの全体について使用する権利は認められています。
共有はあくまで、権利が分割されている、
という風にだけ法律定められていることに注意してください。

共有名義のマンションは売れるの?

結論を先に書くとするなら、共有名義のマンションは売ることができます。
法律で共有について自分の持分は自由に処分することができる、と定められていますし、これは不動産売却の場合にもあてはまります。
ですが、これはあくまで共有持分という権利を売る、ということになります。
つまりAとBの共有持分をAが手放して、CとBの共有名義の不動産とする、
ということですね。
たとえば、賃貸に出しているマンション一室の共有持ち分を売却して、
大家としての権利を引き継ぐといったようなことができます。
しかし持分でなく、共有物全体についての売却や具体的にどの人がどこから
どこまで所有するかを決めるという共有物分割などを行う場合は、
共有者全員の同意が必要と法律で定められています。
もちろん不動産売却の場合にもあてはまります。
つまり、3人の共有名義で3室の部屋があるマンションで、
自分の持分だけを売ったという場合を考えると、
新たに持分を得た人は大家になれる可能性などはありますが、
当然のようにそのうちの1室に自分が入居することはできないという風になります。

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